住宅に「残クレ」は本当に合うのか?
—住まいを“乗り換える時代”への違和感
最近、住宅にも
「残価設定型ローン(いわゆる残クレ方式)」
を導入しようとする動きが報じられています。
Yahooニュース
現時点では、まだ
閣議決定された制度ではなく、あくまで検討・可能性の段階です。
ただし、近い将来、住宅購入の選択肢のひとつとして現実味を帯びてくる可能性は否定できません。
だからこそ今のうちに、
「もし導入されたら、私たちの暮らしはどう変わるのか」
を考えておく必要があると感じています。
■ 車の残クレは“まだ”理解できる理由
車の購入における残クレ方式にも、もちろん賛否はあります。
それでも、ある程度受け入れられている理由は明確です。
・車は消耗品である
・技術革新が早く、数年で価値観が変わる
・
一定期間で新車に乗り換えるという使われ方が前提になっている
つまり残クレは、
「乗り換え」を前提とした商品設計
なのです。
■ では住宅はどうでしょうか?
同じ考え方を住宅に当てはめたとき、素朴な疑問が生まれます。
・
10年後、15年後にまた新築を建てるのでしょうか?
・そのたびに住み替え、ローンを組み直すのでしょうか?
・
人生の終わりまで、住宅ローンが終わらない暮らしを受け入れられますか?
残価設定型住宅ローンが前提としているのは、
「一定期間住んだら売却すること」
です。
それはもはや、
「持ち家」ではなく
“期限付きで住む自宅”
と言っても過言ではありません。
■ 「所有する家」から「返し続ける家」へ
これまでの日本の住宅は、
・ローンを完済し
・老後の住まいの安心を確保し
・次の世代へ住まいを引き継ぐ
という考え方が、ひとつの軸にありました。
しかし残クレ方式が広がれば、
・死ぬまでローンが終わらない
・売却前提のため自由な増改築がしにくい
・住んでいても
「自分の家」という感覚が薄れる
限りなく賃貸住宅に近い
“所有感のない持ち家”
になっていく可能性があります。
■ 住宅は「商品」以前に「生活の基盤」
住宅は、単なる高額商品ではありません。
・家族が集まり
・子どもが育ち
・人生の時間が積み重なる場所
です。
「買いやすさ」や「仕組みの新しさ」だけで判断してしまえば、
住まいの本質が見えなくなる
こともあります。
いずれは中古住宅の供給過多になったり、
土地が不足して新築を建てる前に解体が必要になったりと、
考え始めると、さまざまな課題が想定されるようにも感じます。
制度が正式に決まってから慌てるのではなく、
今の段階で一度、立ち止まって考えてみることが大切なのではないでしょうか。
■ あなたはどう感じますか?
もし住宅に「残価設定型ローン」が導入されたら、
あなたはどう思いますか?
・メリットを感じますか?
・それとも不安を感じますか?
ぜひ、あなたの率直なご意見を問い合わせやQ&Aから教えてください。
あなたの声が、これからの住まいのあり方を考えるヒントになります。
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