人生ってのはエスカレーターでさ。
自分はとまっていても、
いつのまにか進んでいるんだ。
乗った時から進んでいる。
到着するところは決まっていてさ、
勝手にそいつに向かっているんだ。
だけど、みんな気がつかねえんだ。
自分のいる場所だけは
エスカレーターじゃないと思ってんだよ。

伊坂幸太郎さんのデビュー作『オーデュボンの祈り』の中の名言からスタートした今回の創伸まいぷれニュース。

こんにちは。親切！丁寧！創伸！でおなじみの湖南市の工務店 有限会社創伸の中津です。

さて、本日は『一物全体』についてお話ししようと思います。

一物全体という言葉をご存知でしょうか？

これはこの世に存在する生命はそれを構成する部分・要素が協力しあって、程よくバランスを保っており、自然のままの形で存在するときに最大限のパワーを発揮する。ということを意味します。

木材についても、一本の木として自然のままの無垢材の方が遥かに品質が高くバランスを保っていて最大限のパワーを発揮します。

木の本当の良さを知る大工は、集成材ではなく無垢材を使いこなします。昔の木造建築では棟上げをして骨格ができれば一年くらいは風雨にさらして、充分に自然になじませ、乾燥させたうえで完成させていたものです。

安くて加工しやすい集成材にももちろんメリットはあります。でも、そういった材料ばかりで作った家はもしかしたら『エスカレーター』かもしれません。

PS:冒頭でご紹介した『オーデュボンの祈り』のお話しも次から次へと場面が入れ替わり一見まとまりのないことだと思える事柄が徐々に収束していき納得と感動の結末を迎えます。まさに、それぞれの登場人物が程よくバランスを保って物語が構成されていました。
考えさせられる事や名言がたくさん出てきて、
とても面白いので是非読んでみてくださいね♪

次回予告
東野圭吾さんの『サンタのおばさん』と薪ストーブのお話。さて、どんなおはなしになるのか。お楽しみに。

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